
情報科学研究科の教育
情報社会の発展にともない、「情報」は今や物質やエネルギーと並んで人間社会を構成する重要な要素となっています。本研究科では、情報科学の理論及び応用の両面からの教育・研究を通して、専門性が求められる職業を担うための学識・能力を有する人材を養成することを教育目的としています。
そのために、本研究科は多様な学部・分野からの学生を受け入れ、情報科学の基礎から応用までをカバーする統合的な教育を目指し、つぎの6つの教育を実践していきます。
- 情報に関わる幅広い知識を体系化した教育
- 諸科学における情報現象の解明に必要な視点を身につけるための教育
- 技術倫理、情報倫理等、社会的規範の重要性に配慮した教育
- 社会の要請を理解・分析できる力を身につけるための教育
- コミュニケーション能力と表現能力を醸成するための教育
- 実際の情報システムを運用できる実践的な力を身につけるための教育
部局長インタビュー
安田孝美 教授
情報科学研究科長の安田孝美教授に5つの質問に答えて頂きました。
1. 情報科学研究科の一番の魅力を教えてください。
情報は今や社会の隅々まで浸透し、大きな役割を担っています。情報を扱う学問分野である情報科学は、自然科学 や人文社会科学の領域と相互に密接な関係を持つもので、既存科学との分野融合により発展し、情報科学もまた様々な分野の発展に寄与しています。このように分野を繋ぐことのできる情報科学を駆使 する専門家として、さまざまな分野で活躍できる能力が得られます。
2. 情報科学研究科の学生のことをどのように思いますか?またどんな風に育って ほしいですか?
純粋で優秀な多様性のある学生が集っていると思います。この純粋さを保ちつつ、「若さ」をエネルギーに、さまざまな場面で「挑戦」する人材に育ってほしいと願っています。そして、学術的な達成と共に、社会への「貢献」を目標にできる感性を育んでもらいたいと思います。
3. 情報科学研究科の授業の特徴、魅力はどんなところにありますか?
研究科が有する5つの専攻では、情報科学の基礎から応用まで多岐にわたる授業が用意されています。また、博士課程リーディング プログラム「次世界データ循環学リーダー人材養成プログラム」では、グローバルな視点を有し社会で活躍できる優れたリーダーの養成を行っています。
4. 安田先生ご自身が学生であったとき、印象的な授業はありましたか?
大学院では、教科書に書いてあるような確立された学問内容を受動的に学ぶ講義よりも、学生や先生が自らのアイデアを深め合える授業が発想力を育んでくれた、と思います。
5. 高校生と大学生へのメッセージをお願いします。
情報科学という学問は、自然・物質・社会における情報の真髄を理解し、情報社会を構成する基盤をデザインするとともに、安全・安心・快適な社会を作り上げることに貢献できます。情報科学の本質を学び、共に社会に貢献していきませんか。情報科学研究科ホームページでは、各専攻の教育および研究内容を紹介しています。 ご覧頂けば、皆さんの夢や知的好奇心を満たすテーマが必ず見つかるものと思います。 教職員一同、皆さんの入学を心からお待ちしています。
(平成27年5月13日)