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開講部局:環境学研究科
神沢博 教授
最終講義ー大気流体力学から地球環境科学までとその周辺、そして人との出会い
授業時間: | 2017年度退職記念講義 |
日時 : | 2018/3/31 14:30-16:00 |
場所 : | 豊田講堂シンポジオン |
「わかる」ということ
理系文系の人たちが、それぞれの学問分野を深くなお深く掘り下げてゆき、一定のレベルに 達すると、あらゆる学問分野に通ずる地下水脈に到達する。その人たちのうちで周りを眺める器量を持つ人たちは、地下水脈を通じてお互い の学問分野の勘所を理解でき、有意義で建設的 な対話ができる。この考え方は営み一般に当てはまる。ある「こと」を理解したいとする。その「こと」をできうる限 り正確に、まず国語たる日本語で表現する。次に、例えば、現代の普遍 語たる英語で表現する。その「こと」と日英 2 つの表現とを比較検討する中で、その「こと」は何なのかを日英 2 つの言語で深く思考し、日英 2 つの表現を改訂する。その「こと」を、表現方法へのより低い依存度で、より明晰に捉えたことになる。こんなことを考えながら、名古屋大 学で15年間、仕事をしてきました。