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授業ホームシラバス講義資料

開講部局:教養教育院

杉浦正利 教授

英語(上級)

授業時間 2015年度前期水曜1限
対象者 工学部(I系・IV系)
2単位、週1回全15回

授業の工夫

授業の進め方については『「英語(上級)」ガイダンス』 (PDF 文書, 201KB) という資料をご覧ください。これは、実際に最初の授業の時に、学生に配布する資料に基づいています。授業の日程については、資料「授業日程」 (PDF 文書, 16KB) をご覧ください。15回の授業のうち、12回は教材『eFACE』のユニット順に、毎回、同じパターンで授業を進めます。大枠で前半と後半に分けて、前半でディクテーションとシャドーイングの練習をし、後半でグループでプレゼンテーションの準備と練習をし発表をしてもらいます。

現在の名古屋大学の英語のカリキュラムでは、二年生前期に履修する「英語(上級)」で、対面授業に加え、名古屋大学オリジナルeラーニング教材の『eFACE』を使って課外学習をしてもらうことになっています。私の授業では、授業の前に『eFACE』を自習してきた上で、授業内でもさらに『eFACE』に含まれている素材を活用して英語を学びます。

まず、自習をしてきたことを確かめるために、毎回、授業の最初に該当ユニットの「表現クイズ」(小テスト)を行います。その後、『eFACE』の中にあるプレゼンテーションの動画の一部を使い、ディクテーションをします。ディクテーションは授業専用のディクテーションシートを使い、 CALL 教室で、各自ヘッドセットを付けて、およそ10分から15分くらいの時間をかけて、100語程度を聞いて書き取ります。実例として「ディクテーションシートの例」 (PDF 文書, 153KB) がありますのでご覧ください。一マスに一単語を書き、書き取った後、自分で答え合わせをします。多くの学生は8割くらいは聞き取れますが、大事なのは、聞き取れなかった残りの2割くらいの部分です。この方式で数回ディクテーションをして、聞き取れなかったところを見ていくと、自分がリスニングでどこが弱点となっているかが良くわかります。ディクテーションをした後、その動画を見ながら、シャドウイングを10回ほど行います。動画は、プレゼンテーションの一部ですが、『eFACE』に含まれているプレゼンテーションは、いずれも、文章構成を良く考えて作成されているので、シャドウイングをする前に、文章構成がどうなっているかということと、その文章構成を把握するポイントとなる表現について解説をします。例として「文章構造と表現の説明の図1」 (PDF 文書, 2170KB) と「文章構造と表現の説明の図2」 (PDF 文書, 1682KB) をご覧ください。シャドウイングをする場合、字幕付きで見る方法と字幕なしで見る方法とがありますが、そのポイントについては実際の板書「シャドウイングの仕方二種類の説明の図」 (PDF 文書, 1842KB) をご覧ください。シャドウイングをする際には、各自ヘッドセットを付けて行いますが、ルームスピーカーからも音声を流し、教員自身もシャドウイングをすることで、教室の中でも恥ずかしがらずに声を出してシャドウイングを行えるようにしています。

授業の後半は、グループでプレゼンテーション活動を行います。学期中に4回プレゼンテーションをしてもらいます。授業3回をまとめて一つのプレゼンテーション活動をします。グループはトランプを配って同じ形の札を持った人が同じグループになるようにし、4回のプレゼンテーションごとにランダムに原則4人のグループを作ります。学期の最初に、「プレゼンテーションのコツ」 (PDF 文書, 199KB) (資料参照)を説明するとともに、それに基づき、どのように評価するかを説明し、前年度のこの授業でのビデオの実例を見ながら、良いところと注意すべきところを解説します。プレゼンテーションの際には、各グループが「プレゼンテーション評価シート」 (PDF 文書, 30KB) を使って、お互いに評価しあいます。評価の結果は、毎回、グラフにして、NUCTの本授業のサイトにアップし、どのグループがトップかがわかるようにし(「プレゼンテーションの評価結果グラフ」 (PDF 文書, 42KB) )、次回の授業で、そのビデオを全員で見て、良いところを学ぶようにします。実際の「プレゼンテーションの様子」 (PDF 文書, 356KB) をご覧ください。

この授業では、さらに、授業の時間外に多読活動を行います。中央図書館に多読用のペーパーバックがあります(「多読教材への道2014」 (PDF 文書, 2684KB) 参照)ので、それを毎週1冊読んで、「Book Report用紙」 (PDF 文書, 74KB) を使ってブックレポートを書いて提出してもらいます。多読のコツは、知らない単語が1ページにいくつもあるような本は読まないこと、読んでいてつまらないと思ったらやめて次の本を読むこと、です。最初は慣れないでしょうが、すぐに慣れます。最初は、中学校の英語の教科書のような本を読むことになる人も多いですが、かまいません。面白ければ、それでよいです。しかし、そのうちにやさし過ぎてつまらなくなってきますので、自然と自分のレベルにあった面白い本を自分で選んで読み進めていけるようになります。一週間に一冊読むと、一学期でだいたい10万語くらい読むことになります。多い人は20万語にもなります。「Book Report累積語数」 (PDF 文書, 16KB) のグラフを見てみてください。おそらく一生の中でこれほどたくさんの英語を読んだことがないというほどだと思います。そんなにやさしい本ばかり読んでいても単語がやさし過ぎてためにならないのではないかと思うかもしれませんが、多読は単語を覚えるために読むのではありません。「英語を処理する能力」を養うことができるのです。日常生活では英語を一切必要としない日本で生活をしていると英語を使う機会は事実上ゼロです。日本に住んでいる限り英語を処理する能力を身に付ける機会はなかなかありません。この授業は多読をすることで日本にいながら英語を処理する能力を身につける機会となります。あるクラスでどのくらい読む速度が速くなったかを計ってみました。二種類の読み物で計った平均が「読解速度の平均」 (PDF 文書, 65KB) のグラフの真ん中の緑の線です。

この授業では、ディクテーション、シャドウイング、多読と、多彩な英語学習活動をします。こうした学習活動をすることで、この授業によって英語の力を養うことも授業の目的ですが、実は、それよりも重要なことを学んでもらいたいと思ってこれらの活動をしています。それは、英語の学び方を学んでもらうことです。今の大学生の多くの人は中学校から英語を学びだしましたが、大学2年生というのは、「英語の授業」を受けなければならない最後の年です。もうこれで「英語の授業」は一生受けなくてすむわけです。しかし、逆に言えば、これからは、自分から目的をもって英語を学ぼうと思わない限り英語を学ぶ機会はありません。動機はなんにせよ、将来、英語を学ぼうと思った時に、どうすれば英語を学ぶことができるか、もちろん、英会話学校へ行くとか、どこかで英語の授業を取ることもできますが、この授業で体験するディクテーション、シャドウイング、多読という学習活動は、一人でできます。英語を学ぶことが必要になった時にこの授業を思い出して自分で勉強してほしいと思っています。

最後に、この授業で使う教材『eFACE』は、名古屋大学のオリジナル教材で今のところ市販はされていません。どういう教材かは「プレゼンテーション教材 eFACE」 (PDF 文書, 4510KB) のチラシを見てみてください。また、授業の課外学習教材そのものではないですが、この教材で使われている動画とそのスクリプト、そしてプレゼンテーションで使う便利な表現を学べるスマホ対応 Web 教材「NuAcT for Presentation」 (PDF 文書, 497KB) が試行的に公開されていますので、ぜひ見てみてください。(青版と赤版の二種類あります)

最終更新日:2016年04月19日
最終更新日の時点の講義内容で公開を行っております。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。

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