




開講部局:経済学部・経済学研究科
金井雄一 教授
最終講義 - 金融史研究におけるピール銀行法の意義 −内生的貨幣供給論および信用先行説の視点を取り込んで−
授業時間: | 2014年度退職記念講義 |
日時 : | 2015/3/14 14:00-15:30 |
場所 : | 法経共用館 第2講義室 |
残っている課題に追われつつ...
前任校の佐賀大学を含めて計34年間に及んだ国立大学教員生活に終止符をうつことになりました。振り返れば頭の中を無数の場面が駆け巡りますが、ともかく研究、教育、大学運営など様々な任務を何とか大過なく果たせた (と言えるのか否かは皆様にお任せせねばなりませんが) のは、常にご支援を頂けたおかげであると感謝しています。会議の場で真剣に助言をくれた同僚教員、苦笑いしつつミスのしりぬぐいをしてくれた事務の方、ゼミ合宿の運営に心を砕いてくれた幹事の学生等々、仏様がいくつも浮かんできます。
名古屋大学勤務中は、課外活動 (硬式野球部) の部長のほか、大学評価・学位授与機構や日本学術振興会の委員など学外での職務も多かったので、思いがけない交流も拡がりました。多忙にはなりましたが、人生を豊かにする新しい世界を得たようです。
思い出を語り出すとキリがありません。良き同僚、良き学生に恵まれた幸せな時代だったということでしょう。4月からは私立の女子大学に勤務することになっています。研究者として残している課題に取り組みつつ大学教育に微力を尽くす日々が、もう暫く続きそうです。今は、内生的貨幣供給論を金融史的アプローチによってどこまで実証できるか、そのことで頭が一杯です。
国立大学法人を取り巻く状況は厳しいものがありますが、皆様の奮闘によって名古屋大学が着々と発展を続けられることを心より祈念いたします。