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開講部局:医学部・医学系研究科
祖父江元 教授
最終講義 - 神経変性疾患の克服を目指して
授業時間: | 2014年度退職記念講義 |
日時 : | 2015/3/20 16:00-17:30 |
場所 : | 基礎研究棟 (講義棟) 4階第4講義室 |
この20年で変化したこと
私は平成7年4月に名大に赴任しましたので、この3月でちょうど20年になります。この20年間に名大全体あるいは医学部・医学系研究科、附属病院は大きく変わったと思います。まず第一は法人化だと思います。中期目標・中期計画を立てて、研究・教育・診療を推進し、その達成度の評価を受けるというやり方は、それまで大学にはなかったシステムです。本来大学は個人が自由にものを考え実践する場で、これは大学にはふさわしくないとも思いましたが、恐ろしいもので、現在では違和感を感じなくなっています。
第二の大きな変化は大学院重点化、COE、リーディング大学院、国際化など大学院をめぐる改革だと思います。以前の大学院は生活費はない、教育システムはない、国際化はないなど無い無い尽くしでしたが、教育型のグラントが出るようになって考え方が大きく変化しました。
第三は病院で感ずる変化です。赴任した頃は「旧国立大学附属病院」という感じで、患者満足度、医療の安全・質、メディカルスタッフとのチーム医療などという考え方は乏しかったと思います。特にこの10年間は病院の考え方、システムが大きく変わったと思います。
この変化を受けて次の20年に何を創っていくのか、名大のアイデンティティーは何か、名大の真のオリジナリティは何かがますます問われているように感じます。
大きな飛躍を期待するところです。