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開講部局:国際教育交流センター
徳弘康代 特任教授
アカデミック日本語(読解・文章表現)5/漢字2200
授業時間: | 2018年度前期月曜4限 |
対象者: | G30学部生、大学院生、留学生、外国人教職員・研究員 週1回全15回 1.5単位 |
授業の予定と内容
この講義では約2200字の漢字とその単語をよく使われる順に学びます。800字程度の漢字を既に学習した人が、既習漢字の語彙を増やし、さらに漢字を増やすためのクラスです。
一回の授業は二部に分かれます。一部では漢字とその語彙を、よく使われる順にテストをしながら学びます。二部では、漢字に関するさまざまなトピックで授業を進めます。この講義は、漢字に関する総合的な知識を持ち、漢字とその語彙を理解し、使えるようになることを目標としています。評価は個人個人の絶対評価とし、それぞれが目標を決めて、どこまで達成したかに重点を置きます。毎回80字ずつの漢字の練習問題を行い、それによって各自の到達度を評価します。練習問題は、「読み・書き」と「読みだけ」のものがあり、受講者はどちらのテストを受けるか選択できます。中間テストと期末テストの代わりに再テストを2回行う予定です。出席状況は評価の対象になります。履修者は80%以上出席してください。出席と授業中の取り組みを50%、テストを50%で評価します。
授業の工夫
日本語学習の困難さについて話すとき、漢字について触れる人は少なくありません。一体いくつ覚えればいいのか、今覚えている漢字が役に立つのか、そのような焦燥感が学習している人たちの様子から見受けられることが多々あります。
漢字は文字数が多く、覚えるのに時間がかかります。しかし、一度身につくと非常に便利なもので、日本語の理解力もその速度も上がり、思考力、表現力、創造力もついてきます。そして、漢字は使うことによって、さらに使える漢字や言葉が増えていくものでもあります。
「漢字はすぐ忘れてしまう」と嘆く人がよくいます。そうした人たちには、「忘れることはいいことです。忘れた人だけが思い出せます。知らない人は思い出せません。」と言うことにしています。「どうせ忘れる」という無力感からの脱却は漢字学習の成功の秘訣かもしれません。よく使う漢字から学び、頻繁に目に触れることでその字が「忘れられなくなった」という状態に移行することに、この授業が役立つことを心から願っております。

最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。