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開講部局:経済学部・経済学研究科
柳原光芳 教授
経済理論 I
授業時間: | 2004年度後期水曜1、2限 |
対象者: | 経済学部 4単位、週2回全15回 |
授業の目的及びねらい
本講義は、一国の経済活動全体を捉えるマクロ経済学について、その1つの考え方であるケインズ経済学からのマクロ理論の基礎的な部分を扱います。「現実の経済を理論的に捉える」とはどういうことであるかを学生のみなさんがより直感的に理解できるように、日本のマクロデータを適宜提示します。
授業の工夫
経済理論Iは、学生のみなさんが大学(経済学部)に入り、最初に出会う経済理論の講義です。この講義が学生のみなさんを経済学の世界に導く力となれるか否かは、私の最大の課題であり、また、学生のみなさんにとっては、今後の大学生活が有意義なものとなるか否かは重要な問題です。以上のような背景で、私は以下の諸点に留意し、講義を展開していきたいと思っています。
定義の徹底的な理解
経済学に登場する専門用語は、時として社会一般で考えられている意味と異なって使われる場合があります。あるいは、一般的にほとんど目にしない用語もたくさんあります。初学者のみなさんに十分理解してもらえるよう、専門用語の意味・定義については丁寧に説明を行っていきます。
基礎的な枠組みの理解
本講義で扱うトピックスは極めて限られています。厳密さを欠いた、私の主観的な表現ですが、マクロ経済学の講義として一般に扱われているトピックスの2分の1から4分の3ぐらいしか網羅していないと思います。より具体的には、総需要・総供給分析、経済成長、古典派・新古典派マクロ経済理論などは扱われません。しかし、経済理論とはどのようなものか、経済分析の方法はどのようなものかを十分に理解することは、今後より高い水準の経済理論を学んでいくときには有益なものとなると考えています。そのため、基礎からしっかりとマクロ経済学の考え方をこの講義で学んでいただきたいと思います。
データの効果的な活用
経済理論を学ぶことはそれ自身もちろん重要です。特に、近年資格試験などの各種試験に対する学生のみなさんの関心の高さから、計算問題の解き方にのみ重要性を見出せていない方も少なくないようです。ただ、折角学んだものを学生のみなさんとのかかわりの中で考えない、というのは非常に残念なことだと思います。そこで、講義内でできる限り多くの新しいマクロデータを提示し、みなさん自身が現実の経済を理論的思考でもって捉えていただきたいと思っています。
講義と学生のみなさんからの質問との連繋
講義内でトピックスの切れ目ごとに、私は学生のみなさんに質問の有無を伺います。これはみなさんの理解を確認すること以上に、私の情報伝達が正確になされていたか否かを確認するという目的をもっています。また、理解したつもりでも、他の学生の方の質問から、ご自身の理解の誤っていた部分や足りなかった部分が現れてくることもあります。積極的な質問をお待ちしています。

最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。