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開講部局:国際言語文化研究科
杉村泰 教授
対照表現論II a,b
授業時間: | 2013年度後期金曜4限 |
対象者: | 国際言語文化研究科 2単位、週1回全15回 |
授業の内容
この授業では具体的な日本語表現を材料にして、日本語教育上有効な文法教授法について議論します。
授業の工夫
私の授業には、毎年将来日本語の先生になりたい留学生が多数受講しています。その多くがこの授業を「日本語の勉強」の延長として考えているため、まず第一に次のことを理解してもらいます。
- 「日本語の勉強」と「日本語の研究」は別のことである
- ここは「先生に教えてもらう」のではなく「自分で考える」場である
次に、日本語教育で問題となる以下のような例を挙げて、その意味の違いを考えてもらいます。
- 私は彼(に/と)話す。
- 私は10時(に/で)寝る。
- 風でバタンとドア(が/を)(開いた/開けた/開けられた)。
その場合、日本人学生と留学生を同じグループにして、日本人には母語話者としての直観を生かし、留学生には日本語学習者としての経験を生かして、より説得のある文法説明を考えさせます。グループはだいたい4〜5つに分け、グループ対抗で発表させることにより、競争原理が働いてよりよいアイデアを練るようになります。
また、中国語、韓国語、英語、ロシア語、インドネシア語、タイ語、マレーシア語、アルメニア語など様々な母語を持つ受講生が混じるため、各国語との違いを比べることにより、日本語の特徴をつかむことができるようにしています。
このように遊びの要素を入れながら、日本語文法の基礎と対照言語学・誤用分析・言語習得論の基礎に基づいた日本語教育文法の研究手法を身につけられるようにしています。
学習成果
学生の発表1 (PDF 文書, 2083KB)
学生の発表2 (PDF 文書, 766KB)
学生の発表3 (PDF 文書, 609KB)

最終更新日:2013年11月06日
最終更新日の時点の講義内容で公開を行っております。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。