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開講部局:理学部・理学研究科
近藤孝男 教授
最終講義 - 生命の一日を巡って
授業時間: | 2012年度退職記念講義 |
日時 : | 2013/3/19 15:20-16:20 |
場所 : | 理学南館大講堂(坂田・平田ホール) |
感想
定年に際し感想を書け、ということですが、いろいろあったなという想いが先行し、なかなかまとまりません。18年前に名大に戻った時には予想もしなかったことがいろいろあり、長かったようで、短いような感じに捉われます。いつかくる定年の時には、静かに来し方行く末を考えてみたいと思っていましたが、現実は、例年と全く同じような速度で時間が流れて行きます。
とはいえ、改めて思えば、これまでの皆さんのご厚情に感謝の気持ちが最初に浮かびます。何と言っても研究室に来てくれた多くの若い人たちに感謝します。本当に楽しい時間が過ごせたと思います。もちろん理学部や高等研究院の先輩や同僚、学会の仲間にも同じ気持ちですが、私の無能のせいで、頂いたご厚情に見合うことが出来なかったことを申し訳なく思います。開き直るようですが、大学に入った初心を忘れるな、ということで私は精一杯だったように思います。振り返れば、随分と危うい時もあったのですが、よくわがままを通したものだというのが正直なところです。
こんなことはもうあまり長くは続けられないかと思いますし、そうなることを内心期待もするのですが、今しばらくはこだわってみようと願っています。その後は、大学院の頃のように、朝起きて、今日も明日も今週も来週も自由で、ただ本を読み、音楽を聴いて、気ままに旅をしていた時のような、穏やかで充実した時間が戻ってくることを秘かに期待しています。