
- ホーム >
- 退職記念講義アーカイブ >
- 退職記念講義2012 >
- 最終講義 - 分光の夢を追いつつ四拾年虹の七色未だ見えず >
- 授業ホーム




開講部局:工学部・工学研究科
北川邦行 教授
最終講義 - 分光の夢を追いつつ四拾年虹の七色未だ見えず
授業時間: | 2012年度退職記念講義 |
日時 : | 2013/3/7 13:00-14:30 |
場所 : | 工学研究科1号館121講義室 |
多面性
本学の修士課程を修了後、日立製作所→工学部応用化学科→高温エネルギー変換研究センター→高効率エネルギー変換研究センター→エコトピア科学研究所と放浪してまいりました。それぞれのところで多くの皆様に我儘な私を支えて頂き ました。まず、深くお礼を申し上げます。その間、多くの理系、文系の先生方、また、海外の先生方とお付き合い頂く中で、学問の理想は深い探求と、それを広くカバーして全体が見渡せる視点が重要であることを学んできました。
理学的に高い価値があり、かつ、世の中に役に立つ研究を進めるには、深く、かつ多面性を受け入れられる知恵が必要です。私は今までエネルギー科学を展開してまいりました。 エネルギー科学では理系はもちろん、心理学や経済学に基づく知恵が必要です。知恵には発想的な要素とそれを論理構成する要素が同時に必要です。前者に関しては右脳の活性化が必要であります。理系の私にとって、趣味の領域の言語や音楽、さまざまな人との会話が重要な要素として作用してきました。他分野、他国の人の考え方の多面性のスペクトル構造が広いのは言うまでもありませんが、理解することは重要です。
今後は、LED特殊照明の事業化と、インドネシアを基点にアジア地区での教育・研究の推進、趣味では民族・宗教・ 言語(現在12言語)・音楽(ギター、ピアノ、リコーダー等)・ 写真などを深めてゆきたいと思っています。