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開講部局:法学部・法学研究科
中舎寛樹 教授
最終講義 - 表見法理における帰責の構造
授業時間: | 2012年度退職記念講義 |
日時 : | 2013/2/16 14:00-15:30 |
場所 : | 法学部第1講義室 |
名大人であることの意味
定年まで3年を残して名大を去り、明治大学法科大学院へ移ります。法科大学院の設立と同時に赴任し、法科大学院長もさせていただいた9年間でしたが、学生、院生、助手時代を合わせると20数年間、東山キャンパスにいましたので、まさにホーム・ランドでした。これまで帰属意識の低い人間だと自認してきましたが、こうして退職することになると、結局、名大人として生きてきて、これからもそうなのだろうと思います。名大のよさは、自分は自由人で、誰の世話にもならないなどと、ちょっといきがっている者にも、好きなようにやってみろと言ってくれる大らかさにあるような気がします。
研究面では、充実していた9年間だったと思います。さまざまな分野の優秀な同僚に恵まれ、いろいろな刺激をもらう環境の中で、積年の自分のもやもやした思いが、しだいにシンプルでクリアーなものになっていく気持ちになりました。最終講義には、そのような思いを込めましたので、Web上の「名大の授業」を参照してください。この間の研究成果は、 現職の名大教授の立場で出せなかったことは残念ですが、ごく近い将来公にしようと考えています。法科大学院生や研究者志望の院生諸君には、よき友人こそ最良の師である、東の京でも西の京でもない名古屋の人間であることの存在意義を考えろといつも言ってきましたが、私自身がまさにそのような生活でした。これからもそうありたいと思っています。