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開講部局:理学部・理学研究科
大澤幸治 教授
最終講義 - 衝撃波中の粒子加速
授業時間: | 2012年度退職記念講義 |
日時 : | 2013/3/4 13:40-14:40 |
場所 : | 理学部B5講義室(B館501号室) |
研究生活を振り返って
私は本学の理学研究科で学位を得た後に、プラズマ研究所、プラズマ科学センター、そして1995年からは理学部にお世話になりました。所属場所はキャンパス内の1 km弱の距離を行ったり来たりしていたことになります。ただし、プラズマ研究所時代に2年間の米国留学という大変貴重な経験をさせていただきました。非社交的な私ですが、何故か米国生活がとても楽しく、それだけに短い滞在期間にも関わらず、深甚な影響を受けたように感じます。40年近い研究生活のうちの前半、まだ若い時代に研究所やセンターで研究に専念し、経験をいくらか積んだ後半の時代に理学部で学生さんの教育を行うとともに彼らと一緒に研究をできたことはよかったと思います。活力あふれる彼らと共同研究ができたことに感謝しています。
若い時代には2、3年ごとに新しい研究テーマに取り組んでいましたが、30代半ばで「衝撃波と粒子加速」という1つのテーマに目標が定まり、結局定年までそれを研究することになりました。自分自身のライフワークとよべるようなテーマに出会えたのは研究者として幸運であったと思っています。それにしても研究の原動力の1つに、日本や米国における私の恩師に対する憧れと尊敬の念があったことは確かです。立派な師に巡り合えたことこそ大きな幸運でした。