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開講部局:工学部・工学研究科
山崎耕造 教授
最終講義 - プラズマと核融合の未来〜実験と理論の狭間で〜
授業時間: | 2012年度退職記念講義 |
日時 : | 2013/3/15 15:00-16:30 |
場所 : | ES総合館3階034講義室 |
未来科学への夢と挑戦
私は昭和52年3月に東京大学大学院博士課程を修了し、日本学術振興会奨励研究員を経て昭和53年6月に名古屋大学の(旧)プラズマ研究所に着任しました。大学院時代から名古屋大学には共同研究で何度もお世話になりました。名古屋大学プラズマ研究所での自由闊達な雰囲気での研究活動や、2年間の米国プリンストン大学プラズマ物理研究所での多くの友との出会いが、私の研究生活の原点となりました。
名古屋大学プラズマ研究所での核燃焼トカマク計画、その発展としての核融合科学研究所創設の準備室活動、そして、大型ヘリカル装置LHDの物理設計とプラズマ制御研究等、トカマクとヘリカルシステムに関する実験と理論研究に携わることができました。8年前に核融合科学研究所から名古屋大学に戻り、通算では名古屋大学に20年近く勤務したことになります。工学研究科エネルギー理工学専攻では幅広い形でエネルギーと物理に関する教育を行うことに努め、プラズマ・核融合研究では、核融合炉システム設計、核燃焼理論シミュレーション解析、基礎プラズマ閉じ込め実験の3つの柱のもとに理論と実験の狭間で教育・研究を進めることができました。後進による未来エネルギー開発の更なる推進に期待しています。
若い学生諸君には、何事においても常に未来に夢を持ち、その夢に向かって挑戦して頂きたいと思います。「未来・夢・ 挑戦」、これが私から学生に贈りたい言葉です。