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授業の目標
古代日本の文字表記、政治制度、文芸表象などの諸事象から、古代日本と外来文化の関係を探求する。主に古代日本と古代中国の文化的交渉の諸問題を取り扱っているが、単に両国の文化の相違点を見出すのみならず、文化要素の流動、衝突、融合の過程を観察する方法を学ぶことを授業の目標としている。今年度(前期、後期)の講義では、「漢詩」と「和歌」の交渉に関する諸問題を取り上げる。参加者は、各トピックに関する研究論文を読み、その方法や発想を学びながら、作品の分析を行う。先行研究と原典を読むことによって、読解力、問題点を発見する能力、論理的に考える能力を身につけることがこの授業の目的である。
講義内容
[前期(A)]
- イントロダクション
- 和歌の原点:歌垣
- 万葉集の「相聞」
- 高橋虫麻呂の伝説歌
- 七夕詩と七夕歌
- 前期総括
[後期(B)]
- イントロダクション
- 大伴坂上郎女の「怨恨歌」
- 新撰万葉集恋部の歌と詩
- 長恨歌を題材にした歌
- 閨怨詩と「待つ女」の歌
- 後期総括
教科書
適宜プリントを配る。
参考書
- 小島憲之『上代日本文学と中国文学』三巻塙書房 1962-1965年
- 鈴木日出男『古代和歌史論』東京大学出版社 1990年
- 東茂美『大伴坂上郎女』笠間書院 1994年(後期のみ)
履修条件
前期授業Aと後期授業Bを続けて履修することが望ましい。資料は予め配布するので、必ず予習してから授業に臨むこと。
成績評価

最終更新日:2012年12月03日
最終更新日の時点の講義内容で公開を行っております。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。
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