
- ホーム >
- 退職記念講義アーカイブ >
- 退職記念講義2011 >
- 最終講義 - 物語学の課題 >
- 授業ホーム




開講部局:文学部・文学研究科
高橋亨 教授
最終講義 - 物語学の課題
授業時間: | 2011年度退職記念講義 |
日時 : | 2012/3/16 16:30-18:00 |
場所 : | 文学部12講義室 |
多くの出会いに恵まれて
名古屋大学の教養部に文学の講師として着任してから、37年もの年月が過ぎてしまいました。教養部を改組して人間情報学研究科を立ち上げることに関わり、その社会情報学専攻で情報文化学などを構想しました。やがて文学部と文学研究科に移籍して現在に至っています。その間、他大学から引く手あまたの時期もありましたが、ともかく名古屋大学に居座り続けたのは、名古屋という土地とこの大学が好きだったからでしょう。
その間に、研究者や学生さんはもちろん、じつに様々の多くの人々との出会いがありました。別れも多くあったことになりますが、それは記憶の中の出会いとして持続しているので、やはり出会いに含まれるのです。こんな考え方をするのは、私が『源氏物語』のような古典文学を研究してきたことと関わっているのでしょう。書物の中の人々や、それらの書物を書き記したり読み続けてきた人々も含めて、豊かで幸福な出会いを積み重ねてきたのです。
そうした出会いの記憶を大切に、皆様に感謝しつつ、新たな始まりを予感しています。今後ともどうぞよろしく。