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開講部局:工学部・工学研究科
石田幸男 教授
最終講義 - 9+37年をふり返って
授業時間: | 2011年度退職記念講義 |
日時 : | 2012/2/24 16:00-17:30 |
場所 : | ES総合館1階ESホール |
定年退職を迎えて
昭和41年に名古屋大学へ入学してから、学生として9年、教員としてほぼ37年が過ぎました。この長い年月をふり返りますと、いろいろなことが思い出されます。教養部の学生時代には、講義中に横道にそれ、人生訓を話される先生が多くおられ、雑談の内容だけは今でも覚えています。またそのころ、滝川事件で有名な立命館大学法学部の末川博先生の講演「学問は闘争である。」や、不確定性原理で有名なハイゼンベルク教授の講演が豊田講堂で行われました。特に後者の英語の講演は私にとってちんぷんかんぷんでしたが、「大学に入学したんだ!」という感動だけは持ったことを覚えています。4生のときに名大でも大学紛争がはじまり、このときも、新しい発見の毎日でした。
大学院を卒業後教師となり、教養部の図学教室、工学部の機械工学科、電子機械工学科、工学研究科の機械理工学専攻と所属は変わりましたが、研究は回転機械の振動の研究一筋で行ってきました。恩師、同僚、学生に恵まれ、研究も順調に進んで、それなりの成果をあげてきたように思います。新聞や雑誌で「荒れる教室」という記事を読むたび、優秀な学生とともに研究を楽しんで来られたことを感謝しています。
G30も始まり、大学のグローバル化が急速に進んでいます。私も留学生センター長としてこれに多少関わってきましたが、今後名古屋大学が世界の一流大学として成長していくことを期待しています。