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開講部局:医学部・医学系研究科
上田裕一 教授
最終講義 - 我々に求められるprofessionalismとは?
授業時間: | 2011年度退職記念講義 |
日時 : | 2011/12/27 17:30-18:30 |
場所 : | 基礎医学研究棟3階第1講義室 |
外科医のプロフェッショナリズム
名古屋大学医学部および大学院医学系研究科の中で外科系分野では,研究を推進するとともに,外科医を教育・育成することが重要な使命です。しかしながら,大学では研究が重視されて,外科医のスキル(直訳は技術ですが「医術」に相当します)の教育がやや下位になっていたことは否めず,臨床重視の外科医育成が行われていたとは言い難い状況にあったように思われます。外科医に求められることは,手術で常にその力量を十分に発揮できる能力であり,スキルを維持すること,それには普段の手術練習を欠かさず,また,術前診断を含め最新の医学知識の獲得に努めることです。多くの外科医を抱える大学病院では,相当数の手術件数がなければ,外科医のスキルの修得と手術成績は向上しません。言うまでなく,外科医のスキルに加えて,リーダーシップと多職種の医療プロフェッショナルとの良好なチームワークなくしては,安定した手術成績は残せません。このような優秀な外科医を教育することが,名大病院の最も優先すべき責務と言えます。最終講義では外科医のプロフェッショナリズム,「医術」と「医道」について講演することにしました。