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開講部局:農学部・生命農学研究科
山田容三 准教授
森林環境人間学
授業時間: | 2011年度後期木曜3限 |
対象者: | 農学部生物環境科学科3年生 2単位、週1回全15回 |
講義の目的およびねらい
自然環境と生態系に育まれた人間社会が、その歴史の中で形成してきたアントロトープを概観し、生態系と人間社会の共生、あるいは環境保全と人間の利用のバランスを人間サイドの視点から総合的に捉えることを目的とする。
この講義では、森林と人間のかかわりあいの変遷を学び、近視眼的な経済性原理によって左右される森林観について環境倫理の視点からの理解を深める。そして、生物環境科学におけるヒューマンファクターの視点から最新の科学的知見を人間社会の環境資源利用に活かし、持続可能な共生社会を実現するための基礎知識を得るとともに、森林管理の理念と考え方を身につける。
授業の工夫
残念ながら生物環境学科の3年生の多くが興味を示さない森林管理や森林利用に関する講義であるだけに、受講生が興味を持てるように毎年思考錯誤をしながら講義を進めている。また、講義内容も毎年新たな知見を取り入れて、新鮮さが失われないように心がけている。講義では森林管理や森林利用の現状と課題を整理し、現在の研究の進展状況が伝わるように配慮している。学生達には、この講義を通して彼らが卒業後に森林関係の仕事に就いた時に必要な知識よりも考え方や森林を取り扱うセンスが身につくようにと願って講義を行っている。
1.講義が教師からの一方通行にならないように以下のことに注意している。
- 毎回、自分で作業をする演習問題を入れる。
- 教科書の予習を宿題に出し、それを前提に講義を進める。
- それにより知識の羅列の一方的な授業から考えさせる講義に変える。
- 自分の意見を述べる機会を作る。
- 期間中にディベートを少なくとも1回行う。
2.学生が講義内容に興味を持てるように以下のことを行っている。
- できるだけDVDや写真など視覚教材を使い、課題を身近に感じられるようにする。
- 講義に関係した無駄話をして、講義の流れが単調にならないようにする。
- 講義のテーマを絞り、予習と講義と演習を通して知見を深められるようにする。
- 講義はパワーポイントで行うが、配付資料にはわざとスライドの全てを載せない。
- それにより学生はメモを取らなければならなくなる。
- 重要なポイントは必ず板書する。
- 時々、質問を投げかけ、指名して回答させる。
- 期末にテストを行い、成績評価することで、毎回の講義に緊張感を与える。

最終更新日:2011年04月01日
最終更新日の時点の講義内容で公開を行っております。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。
最新年度の講義と内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。