
- ホーム >
- 退職記念講義アーカイブ >
- 退職記念講義2009 >
- 最終講義 - モデル理論からみた普通の数学 >
- 授業ホーム




開講部局:多元数理科学研究科
塩田昌弘 教授
最終講義 - モデル理論からみた普通の数学
授業時間: | 2009年度退職記念講義 |
日時 : | 2010/3/17 15:00ー16:00 |
場所 : | 理学部1号館509号室 |
名古屋大学での27年間
1984年から27年間名古屋大学に在職しました。それを振返ります。まず教養部に赴任しました。それ以前は多くの学生を相手 に講義をしたことがないので、慣れるのが大変でした。また教育と大学の雑用に割く時間が多くなりました。これは家での用事の手伝いをあまりしないことによって、研究の時間を減らさず、解決しました。もともと共同研究は主に外国で行っていたので、その期間設定は講義のない時期だけになり、少し困りました。しかし共同研究は四六時中するのではなく、ある期間議論をし、問題を設定し、その証明方法を相談し、名古屋に持ち帰り一人で研究しました。
そのあと、教養部に慣れた頃、教養部がなくなりました。 それで理学部に移りました。ほどなく、その居場所もなくなり、多元数理科学研究科に移りました。やっかいなことに、この研究科は大きな問題を抱えていました。そして、思わぬ巡り合わせで、その問題を解決するために、科長になってしまいました。解消の方向付けはしましたが、過労で倒れ、一年で科長はやめました。そのあと、教育と雑用のノルマを減らしてもらい、研究のペースを落し、病気とつき合いながらやってきました。そして定年を迎えます。退職後は研究のペースを上げます。