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開講部局:研究協力部社会連携課
西山幸廣 教授
ウイルス感染症と現代社会
授業時間: | 2009年度公開講座 |
対象者: | 満18才以上の方 |
講義内容
人類は様々な疫病に苦しめられてきたが、その原因が目に見えない微生物によるものであることを知ったのはたかだか130年程前のことである。炭疽菌に始まり、結核菌、コレラ菌、ペスト菌など重要な病原細菌が次々と発見され、消毒概念の確立、さらには化学療法剤、抗生物質が開発されて細菌性伝染病の制圧には大きな成功を収めてきた。一方、ウイルスによって起こる疾病(痘瘡、黄熱病、麻疹、ポリオなど)の制御は専らワクチンに依存してきた。しかし、ウイルス感染症の中にはいまだワクチン開発に成功していないものも数多い。我々は「感染症の時代は終わった」といわれた時代になってAIDSを知り、今また新型インフルエンザ・パンデミックの危険にさらされている。本講座では、現代社会と感染症について考えてみたい。