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平成28年度 名古屋大学公開講座
名古屋大学リレーセミナー 「個と集団―ネットワークの様々な様相」
個と集団の問題、簡単そうに見えますが、実はいろいろな分野で顔を出してきます。
個人が集まって社会を形成していますが、社会とはどのようなものでしょうか?
法学、政治学、社会学、経済学、文学など、切り口によって様々な学問と関係しています。 企業の経営を考えるときには、大きくなればなるほど中でのコミュニケーションが必要になり、複雑性が増します。
我々の生活に大変革をもたらしたインターネットも元々は核戦争が起きたときに通信網が分断されないようにするために、ネットワーク構築するための研究から生み出されました。 情報を共有するためのWorld Wide Webといった技術も生み出され、私たち自身のコミュニケーションの方法も変化してきました。 現在では、人間同士のコミュニケーションのみならず、モノの間のコミュニケーションが可能になり(Internet of Things)これからどのようなことが起こるか、目が離せません。
物質も、原子の集まりからなっていますし、その原子も素粒子の集まりからなっています。 スケールを大きくすれば、我々が今いる宇宙も星の集まりからできています。 これらの「個」はどのようにつながっているかは、考えるスケールによって異なります。
我々の体は37兆個の細胞から成り立っていると言われています。ゾウリムシのように体が一つの細胞からなっている生物もあるのにです。 多細胞生物は細胞のネットワークを形成しています。人間の脳も千数百億の神経細胞からなっています。 また、人の腸の中に住んでいる腸内細菌は約3万種類、1000兆個が生息していると言われています。 宇宙人が地球に来て、我々の体のDNA検査をしたら、ひょっとしたら、大腸菌の方が主体だと思うかもしれません。
太宰治は「人間失格」の中で登場人物に「世間とは、一体、何のことでしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。」と言わせています。 この問題意識は現在分野を超えた意味を持っているように思います。
ラジオ公開講座
- 開催期間
- 平成28年7月3日(日) 〜 9月4日(日)
毎週日曜日 午前11時〜午前11時30分 - 放送局
- 東海ラジオ放送 (AM 1332KHz ⁄ FM92.9MHz)
- 問合せ先
- 研究協力部社会連携課「公開講座」係 TEL: 052-747-6584
開講日程 | 講演題目 | 所属 氏名 |
---|---|---|
第1回 7月3日(日) | 睡眠と覚醒を司る脳の仕組み | 環境医学研究科 山中章弘 教授 |
第2回 7月10日(日) | 脳と体の「個と集団」:その機能と病態 | 医学系研究科 勝野雅央 教授 |
第3回 7月17日(日) | 多様な集団と法律 | 法学研究科 和田肇 教授 |
第4回 7月24日(日) | 個を意識するか、集団を意識するか -人種偏見や差別の裏にある心理的背景 | 教育発達科学研究科 高井次郎 教授 |
第5回 7月31日(日) | 個人のネットワークとしての「社会」:そのさまざまなとらえ方と現代世界での役割 | 経済学研究科 長尾伸一 教授 |
第6回 8月7日(日) | 道路交通とコミュニケーション -これまでとこれから- | 未来材料・システム研究所 三輪富生 准教授 |
第7回 8月14日(日) | 社会保障の社会学――見知らぬ他者との協力関係をめぐって | 環境学研究科 上村泰裕 准教授 |
第8回 8月21日(日) | 超高齢化社会と薬 | 創薬科学研究科 赤池昭紀 教授 |
第9回 8月28日(日) | 空気中の微粒子:エアロゾルの世界 | 環境学研究科 長田和雄 准教授 |
第10回 9月4日(日) | 時間を用いた個体間コミュニケーションを支える脳のしくみ ~ヒトの音による会話から魚の電気による会話まで~ | 理学研究科 小橋常彦 特任講師 |
全学企画
- 開催日時
- 平成28年8月30日(火) 〜 10月27日(木) 火・木曜日 全15回
18:00〜19:30 - 会場
- ES総合館ESホール・IB電子情報館IB015講義室
- 募集定員
- 200名
- 応募資格
- 満18歳以上の方
- 申込み期間
- 2016年7月31日(金)まで
- 受講料
- 9,460円
- ホームページ
- http://www.nagoya-u.ac.jp/international/lecture/open-lecture/28_3.html
- 申込・問合せ先
- 研究協力部社会連携課「公開講座」係 TEL: 052-747-6584
開講日程 | 講演題目 | 所属 氏名 |
---|---|---|
第1回 8月30日(火) | 脳と体の「個と集団」:その機能と病態 | 医学系研究科 勝野雅央 教授 |
第2回 9月1日(木) | 睡眠と覚醒を司る脳の仕組み | 環境医学研究所 山中章弘 教授 |
第3回 9月6日(火) | 道路交通とコミュニケーション-これまでとこれから- | 未来材料・システム研究所 三輪富生 准教授 |
第4回 9月8日(木) | 個を意識するか、集団を意識するか -人種偏見や差別の裏にある心理的背景 | 教育発達科学研究科 高井次郎 教授 |
第5回 9月20日(木) | 多様な集団と法律 | 法学研究科 和田肇 教授 |
第6回 9月27日(火) | 時間を用いた個体間コミュニケーションを支える脳のしくみ ~ヒトの音による会話から魚の電気による会話まで~ | 理学研究科 小橋常彦 特任講師 |
第7回 9月29日(木) | 社会保障の社会学――見知らぬ他者との協力関係をめぐって | 環境学研究科 上村泰裕 准教授 |
第8回 10月4日(火) | 個別的自衛権と集団的自衛権:日本の安全保障政策をめぐって | 国際開発研究科 山形英郎 教授 |
第9回 10月6日(木) | 植物の「運動」における情報ネットワーク | 生命農学研究科 森田(寺尾)美代 教授 |
第10回 10月11日(火) | 空気中の微粒子:エアロゾルの世界 | 環境学研究科 長田和雄 准教授 |
第11回 10月13日(木) | ジェンダーの視点から考える「個」と「集団」とのつながり | 国際言語文化研究科 新井美佐子 准教授 |
第12回 10月18日(火) | 相転移の数理 | 多元数理科学研究科 吉田伸生 教授 |
第13回 10月20日(木) | 人口減少社会における「まち」と「縁」の創造 -コミュニティと社会関係資本- | 環境学研究科 河村則行 准教授 |
第14回 10月25日(火) | 個人のネットワークとしての「社会」:そのさまざまなとらえ方と現代世界での役割 | 経済学研究科 長尾伸一 教授 |
第15回 10月27日(木) | 超高齢化社会と薬 | 創薬科学研究科 赤池昭紀 教授 |